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当たり前という名の『奇跡』
2011.03.20(Sun)
こんにちは。

地震から一週間が過ぎました。やっとブログを更新できる状態になりました。

地震のとき、私は直売所にいました。直売所のハウスが崩れてしまうのではないかと思うほど、今までにない恐怖を感じました。丁度そのとき、お客様もたくさん居る時間帯で、貧血で倒れてしまうお客様や、恐怖でないでしまうお客様もいらっしゃいました。長い揺れもおさまりやっと冷静をとり戻したときには、直売所はビンジュースが割れて飛び散り、トマトもいたるところに転がり、カフェの食器もほとんど割れてしまっている状態でした。


ハウスのトマトもたくさん落ちてしまい、たくさんの木が折れました。

でも、それでも『私たちは生きてる・・・』いきているという当たり前のことですが、あの地震を体で体験して被災した人にとっては、今生きてるということ自体が当たり前という名の『奇跡』。


連日の報道で沿岸部の地域では壊滅的な被害で、たくさんの尊い命が奪われました。
毎週買い物に出かけていた石巻。本当に身近な場所が今は姿を変えています。
知り合いの人やお客様、取引先の方などもなくなりました。

本当に悪い夢を見ているようです。夢なら早く覚めて!何度も思ったけれどこれは現実。
どうしたらいいのかわからず、くじけそうにもなったけど、負けてはいられない、私に今出来ることをやっていこうと思いました。私の会社にはトマトがある。

イチゴの産地で有名な山本町では、一瞬にして、イチゴハウスが、津波に流され、何十年もかけ築き上げてきたイチゴの産地が本当に一瞬でなくなりました。


トマト畑がある。当たり前の事だけど、奇跡的なことだから、地震の次の日からまた仕事を始めました。

始めはやはりお客様も来ませんでしたが、今は少しづつきてくださっています。

特に『今から被災地に行くので持っていく』というかたや、『食べるものがどこにも売っていないので、本当に助かった』など、切実な声を聞くたびに、やっていて良かった、頑張らなくちゃ、と思いました。


今も福島の原発で命がけで消火活動をしている方や、今なお行方不明の方、寒い避難場所で生活されている方、などまだまだ問題もたくさんあります。だからこそ、まずは出来ることからはじめて少しでも元気にならなくては!そう思って頑張ります。

デリシャスファームは従業員みなけがもなく元気です。
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